出版翻訳ジャンルごとの売れ行き

外国語で出版された書籍を翻訳して日本で出版する出版翻訳。
出版翻訳は4つのジャンルに大別することができます。ここでは4つのジャンルの売れ行きをご紹介します。

フィクション

文芸、ミステリー、映画、SF、ロマンス、などの小説を翻訳します。
フィクション翻訳は「ハヤカワ文庫」、「創元推理文庫」、「扶桑社ミステリー」、「新潮文庫」、「二見文庫」、「角川文庫」、「講談社文庫」、「文春文庫」など各社が手がけており、それぞれ作品や作家に独自の傾向があります。出版翻訳の分野で最も人気が高いジャンルです。

ノンフィクション

ビジネス書、伝記、サイエンス、ハウツー本、実用書などを翻訳します。
海外では日本にない発想の本が多くあり、ここ数年でベストセラーが頻出している元気のいいジャンルです。面白い企画さえ打ち出せれば、新人翻訳者でも参入することができます。

児童向け

児童向けの絵本や、10代半ばまでの年代を対象としているフィクション・ノンフィクション作品を翻訳します。
大ベストセラーである「星の王子さま」などがある、非常に人気の高いジャンルです。

雑誌

海外のニュース誌、ファッション誌、専門誌、一般誌、趣味雑誌などを翻訳します。
一冊まるごと翻訳することはまれで、実際には日本独自の記事と翻訳された記事を織りまぜて出版しています。一定の売り上げを確保できる、出版社にとって貴重な収入源です。

翻訳書が出版されるまで

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ここでは、翻訳書が出版されるまでの流れをご紹介します。

1.原書を選ぶ

出版エージェントやブックフェア、海外書評誌などからめぼしい本を選びます。

2.リーディング

どのような作品かを把握するため、翻訳者へ企画書の作成を依頼します。この場合、新人の翻訳者に依頼するのが一般的です。

3.企画会議

翻訳出版する価値があるのかどうかを会議で決定します。

4.著作権の取得

版権エージェントを介し、作品の著作権を取得します。

5.翻訳依頼

翻訳者に翻訳依頼をします。1ヶ月~3ヶ月程度の期間がかかります。

6.編集・校正

翻訳者、校閲者、編集者により、誤字脱字、誤表現、誤訳、訳漏れなどをチェックします。初校、再校、再々校と、完成稿になるまで繰り返します。

7.印刷・製本・刊行

本が刷り上がったら、書店などで販売され読者の手元へ届きます。

気になるギャラは?

車の購入・税金イメージ

翻訳者を目指すにあたり気になってしまうのは、やっぱり報酬のこと。出版翻訳者へのギャラの支払方法は買取方式と印税方式があります。

買取方式

翻訳書1冊で○○円といった案配で支払われる買取方式。本の売上に関係なくギャラが支払われます。現在ではあまり行われていないギャラの支払方法です。

印税方式

現在主流となっている支払方法です。本が売れれば売れるほどギャラも増えていきます。印税の計算方法は以下の通り。

「本の価格」×「刷り部数」×「印税率(4~8%)」=翻訳者へ支払われるギャラ

※翻訳者の印税率は定まっておらず、4~8%が相場になっています。