産業翻訳

産業翻訳とは企業や官公庁、団体などで使われている様々な文書を訳す仕事で、「ビジネス翻訳」「実務翻訳」とも呼ばれています。様々な企業や団体が翻訳技術を求めているので、非常に翻訳者のニーズが高い分野です。

ニーズの高い産業翻訳の5つのジャンル

Fotolia_81880744_Subscription_Monthly_M-960x720

産業翻訳の中でも特にニーズがある5つのジャンルをご紹介します。

IT

産業翻訳の花形である、IT翻訳。
中でもソフトウェアの翻訳はパッケージからアプリケーションプログラムまでの全てを訳すため、常に大量の翻訳者を必要としているマーケットです。ITバブルと呼ばれていた時期と比較すると伸び率は下がりましたが、今後もかなりの需要が見込まれています。

特許

海外の発明者(企業)が日本において特許取得をしようとした時、あるいは日本の発明者(企業)が海外において特許取得をしようとした時に、必要書類の翻訳をするのが特許翻訳。特許出願件数が増えている近年では、かなりの需要が見込める翻訳ジャンルです。

WEBコンテンツ

WEBコンテンツが爆発的に増えているのは、皆さんもご存知の通り。そしてそれを翻訳する仕事も、当然ながら急増しています。企業紹介や製品紹介、プレスリリースなどの翻訳が仕事内容の大半を占めています。

金融

各国の経済情報や株価情報などを翻訳する金融翻訳。
IR関連(投資家に向けて企業が行う広報活動)、電子決算、オンライン証券取引、ネットバンキングなどにおける株価の翻訳が主だった仕事です。

メディカル

新薬の承認申請書類、国際会議に関連する書類、医療機器・器具の承認申請書類、または取扱説明書、医学論文の翻訳を主とするメディカル翻訳。製薬会社や医療機器メーカーなどが依頼主の大部分を占めています。

発注のプロセス

翻訳を必要とする企業や団体から翻訳エージェントへ、翻訳エージェントから翻訳者へと発注するのが一般的です。場合によっては翻訳エージェントではなく、人材派遣会社や制作会社に依頼される場合もありますが、最終的には翻訳者の手によって訳されます。

1.企業・団体 人材派遣会社 制作会社

次へ

2.翻訳エージェント

次へ

3.翻訳者へ

様々なワークスタイル

産業翻訳者には、以下の3つの働き方があります。

企業や団体の翻訳スタッフとして働く

翻訳作業を必要としている企業や団体の中には、翻訳スタッフを擁しているところもあります。専門的知識を蓄えることができるので、未経験者にとってはありがたいワークスタイルと言えます

翻訳会社で働く

ベテラン翻訳者を多く擁している翻訳会社。
先輩から指導を受けることができる、様々なジャンルの翻訳をすることができるというメリットがあります。スキルアップにつながりやすいワークスタイルです。

フリーランスで働く

勤務時間というものがないため、自由に仕事ができるフリーランス。
非常に魅力的である反面、ある程度の実績とスキル、そして人脈がなければフリーで翻訳の仕事を見つけるのは難しいでしょう。

気になるギャラは?

産業翻訳者のギャラの算出方法は、「400字○○円」で算出する方法と「原文の1ワード○○円」で算出する方法の2つが主流です。ギャラ単価は翻訳者の技術と実績により変動しますので、実力と経験に伴いギャラも上がっていきます。